沖縄選挙区の投票率は低下傾向続く 1980年代以降、2019年は有権者の過半数が棄権 <ありんくりん参院選>


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 参院選沖縄選挙区は補選を含めこれまで20回実施されてきたが、投票率は1980年代以降は減少傾向にある。沖縄で初めて実施されたのは米施政権下の70年の参院選特別選挙で、83.64%を記録し投票率は最も高かった。最低だったのは2007年補選の47.81%だった。過去全20回の平均投票率は67.19%、直近5回の平均は53.93%だった。前回19年参院選の投票率は、当日有権者数116万3784人のうちの49.0%(投票者数57万305人)で、補選を除けば過去最低を記録した。

 投票率1%当たり、投票数は1万数千票となる。立候補予定者は投票率の行方が勝敗に左右するとみて注視をしている。13年の参院選では勝利した候補者と次点の得票差は3万3000票だった。

 参院選は知事選と同じ全県選挙の構図だが、投票率は低い傾向にある。直近18年の知事選の投票率は63.24%(投票者数72万5254人)だった。地域から1人のリーダーを選ぶ知事選と異なり、国会議員数百人の代表のうちの1人を選ぶ参院選では注目度が違うためとみられる。

 19年の参院選沖縄選挙区では有権者の過半数に達する59万3479人の県民が棄権した。
 (’22参院選取材班)