【沖縄】「エイサーのまち」を宣言している沖縄市が実施するエイサー検定の2021年度受検実績が、過去最多の1万7千人余(延べ人数)を記録した。市から検定事業運営を受託している市観光物産振興協会(島袋隆会長)は、情報発信の強化やマスコミ報道が関心を高め、県、国内外の新たなエイサーファンの獲得に貢献していると分析している。
エイサー検定はネットで実施。沖縄の誇る伝統文化を楽しく学び、魅力を深く知ってもらうのが目的。検定は無料で知識、理解度により難度の高い1級から初級までの3部門で、何回も挑戦できる。
協会がこのほどまとめた21年度実績によると、過去最多を記録した前年度を約1500人上回り、1万7639人となった。
各部門はいずれも延べ人数で3級3845人、2級5075人、1級4457人。受検者の上位は沖縄市が最も多く次いで那覇、うるま市。県外からの受検は大阪府、東京都、神奈川、愛知、埼玉県の上位5都府県で6894人。
同市やエイサー会館への誘客も狙い、1級、2級合格者にはエイサーのキャラクターをデザインしたカラフルな認定カードを発行、これも人気の一つだ。
検定担当の花城康貴協会次長は「ファンが増えているのはうれしい。見る人たちをちむどんどんさせてくれる、エイサーまつり本番の開催を待ち焦がれているのでないか」と受検者の記録更新を喜んでいる。
(岸本健通信員)