仲間と共同生活で学び合い 渡嘉敷村の小中学生が「通学合宿」 


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
クラフト工作にチャレンジする子どもたち=1日、渡嘉敷村の国立沖縄青少年交流の家

 【渡嘉敷】島の子が親元を離れ、異年齢の仲間と一緒に寝食を共にして学び合いながら学校に通う、2022年度のとかしき通学合宿(国立沖縄青少年交流の家主催)が1日から2泊3日、同交流の家で行われ、渡嘉敷村内の小学生23人、中学生4人が参加した。渡嘉敷小、阿波連小の子どもたちは学校での授業を終えた後にバスで交流の家に移動し、同所の生活時間を守りながら交流の家職員による直接指導の下、さまざま教育プログラムに取り組んだ。

 同所での日程は全員そろって洗濯、入浴、食事、就寝、朝のラジオ体操、清掃活動など仲間との共同生活を通じて規則正しい生活リズムを体得し、一斉学習で学び合いを深めた。またレク遊び、クラフト工作などで交流を図った。今回は偶然、同所で合宿中だったプロの音楽家「破天荒クラッシックin渡嘉敷村」のコンサートに招待され、音楽について学ぶこともできた。

 渡嘉敷小の子どもたちは「みんな仲良く食事、お風呂、レク、勉強など、とても楽しかった」「時間を守ることができた」「みんなと絆を深めることができた」などと感想を寄せた。

 交流の家は「合宿を通して子どもたちの規則正しい生活リズムの確立や、コミュニケーション能力の育成などを図ることができた」と成果を話した。
(米田英明通信員)