大国林道で土砂崩れ 沖縄北部・道路ふさぎ通行不能


社会
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土砂や木が崩れ落ちて道路をふさいだ現場=14日午後0時すぎ、国頭村の大国林道

 【国頭】14日午前10時ごろ、国頭村の大国林道で土砂崩れが発生しているのを地元の観光関係者が発見した。道路沿いの斜面から土砂や木が崩れ落ちて道路を完全にふさぎ、通行できなくなっている。林道を管理する県が現場を確認する。

 現場は比地農道と大国林道の合流地点から長尾橋方面に約1キロの地点。世界自然遺産の森を案内する「やんばる電気バス」を運行する桝田栄一郎さん(50)が道路の状況確認中に発見した。高さ約10メートルにわたって崩れている。奥行きは不明。桝田さんによると13日午前に通った際は異常はなかったという。

 大国林道では今回の現場から約300メートルの地点でも昨年6月に土砂崩れが発生し、災害復旧工事後の今年1月、再びのり面が崩れた。今後、復旧工事を行う。県は比地農道との合流地点から同村浜の「長尾橋起点」までを通行止めとしている。

 桝田さんは「今回は長雨が原因ではないか。昨年の崩落以降、長尾橋を通るルートは案内できていない。1日も早く復旧してほしい」と話した。(岩切美穂)

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