【一問一答】PB商品、企業努力で価格据え置き イオン琉球社長ら


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決算を発表するイオン琉球の鯉渕豊太郎社長(左)、親川伸夫常務=14日、那覇市の沖縄産業支援センター

 決算会見でのイオン琉球の鯉渕豊太郎社長らとのやり取りは以下の通り。

 ―決算をどう受け止めるか。

 鯉渕社長「経済活動が縮小する中での増収増益は評価できる。非接触での買い物ニーズが上昇した。東北フェアなど旅行に行けない人の需要を取り込み、成果に結びついた。地域が成長すればわれわれも成長する。連携に取り組んでいく」

 ―PB商品は。

 親川伸夫常務「トップバリュの食品は2桁の伸びだ。衣料、住居余暇は苦戦している。全体として前期比で5%ほど増えた」

 ―円安、物価高騰の中、今後、価格を見直すか。

 親川常務「価格は、イオンの取引の原則である合理的理由のある値上げか吟味して、原価の上昇を受け入れる。その上で企業努力をして店頭価格は据え置く。価格を上げるものは中身のグレードを上げてそこにかかるコストを上乗せする。同じ商品で値上げはしない」

 ―DX化の進捗は。

 銘苅尚一郎デジタル担当兼社長室長「越境ECは5月から台湾でスタートしており、東南アジアに展開していく。無人店舗は現在、本社内で実証実験している。今後は企業内で数店舗導入する。レジに並ばなくても商品を買える新たな決済方法を秋から実験していく。店舗作業を軽減し、ローコストオペレーションを徹底していく」
 (玉城江梨子)


イオン琉球が増収増益 新店効果で持ち直し 22年2月期決算