イオン琉球が増収増益 新店効果で持ち直し 22年2月期決算


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 イオン琉球(南風原町、鯉渕豊太郎社長)は14日、2022年2月期決算を発表した。直営店の売上高やテナント収入などを合わせた営業収益は前期比0.8%増の889億7800万円、経常利益は同82.8%増の3億900万円の増収増益となった。純利益は同4.5倍の1億2700万円だった。新店効果やテナント収益の増加、業務効率化で、減収減益だった前期から持ち直した。

 項目別の売上高(既存店比較)は、全体の8割を占める食品が前期比1.4%増の707億5200万円だった。プライベートブランド(PB)商品が好調だったほか、「中食」需要への対応が功を奏した。

 新型コロナウイルスの影響による行事の縮小などで衣料は同9.2%減の39億5500万円だった。

 イオンドラッグの売り上げが含まれる住居余暇は同1.2%減の100億2600万円だった。

 鯉渕社長は「コロナの影響が長期化し経済が縮小する中、増収増益を確保できたのは評価したい。ネットスーパー、オンラインなど非接触を求める声、東北フェアなど旅行に行けない人のニーズを取り込んだことも成果につながった」と話した。

 22年度は新店開店や既存店活性化6件を予定。越境ECの拡大や新たな決済方法の導入などDXを加速する。

 23年2月期は営業収益が3.4%増の920億2千万円、経常利益は74.8%増の5億4千万円、純利益は81.1%増の2億3千万円を予定している。
 (玉城江梨子)


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