7月10日投開票が見込まれる参院選は22日の公示まで1週間に迫った。改選1議席の沖縄選挙区は、名護市辺野古の新基地建設に反対する「オール沖縄」勢が支援する現職の伊波洋一氏(70)と政権与党が擁立する元総務官僚で新人の古謝玄太氏(38)=自民公認、公明推薦=の事実上の一騎打ちとなる見通し。各地で前哨戦が展開されている。
それぞれ新人の金城竜郎氏(58)=幸福実現党公認=と河野禎史氏(48)=参政党公認、山本圭氏(42)=NHK党公認=も出馬を表明している。
伊波、古謝氏とも事務所開きや政策発表を経て活動を本格始動した。企業を集めた会合や街頭演説などに力を入れている。地域支部の設置など支持者の動きも活発化してきた。
両候補とも新型コロナウイルスで落ちこんだ県経済の立て直しを最優先に掲げた。米軍普天間飛行場の辺野古への移設計画では伊波氏が「反対」、古謝氏が「容認」と態度が明確に分かれた。岸田政権への評価なども争点に論戦が繰り広げられる。 (’22参院選取材班)