22日公示、7月10日投開票の参院選に向けて琉球新報社は16日午後6時半から、沖縄選挙区に立候補を予定する現職の伊波洋一氏(70)=無所属=と、自民新人の古謝玄太氏(38)=公明推薦=を招いた公開討論会を那覇市の琉球新報ホールで開催した。両氏が対面して議論を交わすのは初めて。
冒頭、最も訴えたいことなどに関する7分間のスピーチで、現職の伊波氏は1期6年間で「国民の声、県民の声を政府要請や交渉などさまざまな形で国政に伝えてきた。国会質疑は6年間で170回に及んだ」と実績を説明。新型コロナウイルス感染拡大でいたんだ県経済の回復や、名護市辺野古の新基地建設阻止などに取り組む考えを示した。
古謝氏は総務省や民間企業での経験に触れ「国の中枢、地域、民間での経験を、復帰50年という沖縄の重要な年に持ち帰り、未来をつくるため尽力したい」と強調。目指す未来像としてしなやかで強い経済を持つ沖縄や誰もがチャレンジできる沖縄、皆で笑顔でいられる沖縄―を示した。
参院選沖縄選挙区には5氏が立候補を予定し、うち伊波氏、古謝氏の2人による事実上の一騎打ちが見込まれる。