【豊見城】沖縄の伝統文化であるハーリーの原点となる船こぎ競争・ドラゴンボートの県内チーム「沖縄龍舟」は5月29日、滋賀県のびわこボートレース場で開催された第10回スモールドラゴンボート日本選手権大会で準優勝を果たした。
ドラゴンボートは古代中国で2千年以上前に誕生したとされる。「沖縄龍舟」は県内のハーリーチームから選抜されたメンバーで構成される、県内唯一のドラゴンボートクラブだ。日本選手権へは今回が初参加となった。チーム発起人の潮平寛大さん(35)=宜野湾市=は「ハーリーの力を見せつけたい」と意気込んで参加したこともあり、準優勝という結果を「悔しい」と振り返る。
決勝戦は4チームで競った。「経験の差からスタートで出遅れた」ようで中盤まで3番手だった。終盤で怒濤(どとう)の追い上げを見せ、優勝に迫るも、わずかな差で準優勝となった。
同チームは、豊見城市観光協会や豊見城龍舟協会などの協力を得て、豊崎海浜公園(美らSUNビーチ)を拠点に活動する。県外や世界に沖縄のハーリーを発信し、県内ではドラゴンボートの普及に取り組む。沖縄と県外・世界の窓口として「まずは日本一を取り、世界大会にチャレンジしたい」と力強く目標を掲げた。同チームはメンバーを募集している。
(金盛文香)