遺骨文書の黒塗り巡る訴訟、県側が争う姿勢 那覇地裁で口頭弁論


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沖縄県庁

 戦前、研究目的で今帰仁村の風葬墓「百按司(むむじゃな)墓」などから持ち出された遺骨の返還を求める団体「ニライ・カナイぬ会」が、関連文書の一部を県教育委員会が黒塗りで開示したとして、県に不開示部分の取り消しなどを求める訴訟の口頭弁論が16日、那覇地裁(福渡裕貴裁判長)で開かれた。県側は争う姿勢を示した。

 県側は答弁書で、黒塗り部分は遺骨の採取場所や性別などが記載されていると明かした。情報が開示されれば、さまざまな人から主張をされ、調査研究の公正な遂行が阻害される恐れがあるなどと反論した。