国頭村での米軍ヘリ不時着 玉城沖縄知事「事故原因を突き止めてほしい」」


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玉城デニー知事

 18日に沖縄県国頭村宜名真の牧草地に米海兵隊のCH53E大型輸送ヘリが不時着した問題を巡り、玉城デニー知事は20日午前、「飛行機の突発的な対応は県民の生命や財産に被害が及ぶ。非常に不安だ。事故の発生原因を突き止めて、特に機材の点検整備にはもっと力を入れてほしい」と述べ、米軍や沖縄防衛局の対応を注視する考えを示した。県庁で報道各社に答えた。

 米海兵隊所属のヘリを巡っては、昨年から「予防着陸」などとして、県内各地で不時着する事故が頻発している。玉城知事は「予防着陸が頻発している。平時はあってはならないはずだ」と不快感を示した。県基地対策課は沖縄防衛局を通して米側に事故状況を照会しており、回答を受けて対応を検討する考え。

 在沖米海兵隊は琉球新報の取材に対し、国頭村に着陸した機体は第1海兵航空団所属機で、着陸原因を「操縦席内でわずかな煙が検知されたため」などと説明していた。機体は18日中に米軍普天間飛行場へと戻った。