カラオケの騒音、立ち小便…那覇の商店街で増える酔っぱらい客の迷惑行為 那覇市と警察が視察


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商店街の治安問題で現場を視察する市職員ら=5月25日、那覇市牧志

 【那覇】那覇市の中心商店街(まちぐゎー)の治安悪化を受け、市と那覇署、商店街関係者による視察と意見交換会が5月25日、平和通りやサンライズなは商店街などで開催された。深夜営業による騒音や酔客の嘔吐(おうと)や立ち小便、たばこのポイ捨てといった問題について解決策を議論した。

 中心商店街では数年前から飲食店が増え、一部店舗の深夜営業による騒音や酔客らの迷惑行為が問題となっている。市中心商店街連合会などは課題解決を求めて市と市議会に要請、陳情もしている。

 25日は意見交換会の前に各商店街を回り、問題が発生している場所を確認した。商店街関係者から「路地でたばこをポイ捨てされ、火事が心配だ」「街中のトイレが不足している。飲食店に必ずトイレを設置させてほしい」といった声が上がった。

 商店街には2階や3階が住居になっている建物もあり、住民は「深夜営業のカラオケなどで寝られない。夜は静かだった平和通りが(繁華街の)松山のようになりつつある」と訴えた。市中心商店街連合会の上原正敏会長は「これから深夜営業の飲食店は増えていくのではないか」と懸念した。

 市側は「深夜営業を規制する条例があるか、各中核市の事例を調査している」と説明した。久場健護副市長は「職員で知恵を出し合っていきたい」とした。

 商店街関係者からは今後も継続して意見交換会の開催を望む声が上がった。
 (伊佐尚記)