中部商が投打かみ合い勝利 先発の知念が流れつくる 夏季高校野球沖縄大会


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 第104回全国高校野球選手権沖縄大会の第2日は19日、1回戦8試合を行った。宜野湾が春季大会3位でシード校の前原に2―1で競り勝った。コザは豊見城南を12―2の六回コールドで退けた。中部商は9―2の七回コールドで嘉手納に勝利。具志川は昭薬付を12―1の五回コールドで下した。具志川商は9―1の七回コールドで八重山に勝った。ウェルネス沖縄は11―0の五回コールドで球陽を破った。宜野座は南部工に7―3で勝利した。興南は沖縄工を11―0の五回コールドで破った。

嘉手納―中部商 力投する中部商の先発・知念大輝=19日、アトムホームスタジアム宜野湾(小川昌宏撮影)

 投打がかみ合った中部商が15安打の猛攻で、粘る嘉手納を振り切った。先発の知念大輝は七回途中まで投げ2失点に抑え、打撃でも2安打と活躍。「投打で流れをつくろう」と試合に臨んだ右腕が結果を残した。

 厳しいコースを突いて打たせて取る投球で、初回から三者凡退と好発進した。四、五回も3人で終わらせて、その後の攻撃で打線がつながり得点を重ねた。

 疲れが出てきた六回に連打を許し2点を失うが、その直後に強打でやり返した。福仲直人監督は「知念が何とか頑張り、守備で流れが変わった。打撃陣が集中力を切らさずに頑張ってくれた」とナインをねぎらった。

 昨年の先輩は準優勝し、現メンバーはその姿に憧れてきた。知念は「かっこいい先輩たちのようになりたい。目標は甲子園に行って勝つこと」と言い切った。
 (金良孝矢)

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 ●嘉手納 先発で5回を投げたエースの小禄大慎主将 日頃の成果は出せなかったが、泥臭い野球はできたと思う。投球でスライダーは始めはよかったが、次第に浮いたボールを捉えられた。自分たちが勝てなかった分、後輩は甲子園を目指して頑張ってほしい。