参院選が公示、沖縄選挙区は5氏が届け出 伊波氏、古謝氏が事実上の一騎打ち


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(左から)伊波洋一氏、古謝玄太氏、山本圭氏、河野禎史氏、金城竜郎氏

 第26回参院選が22日公示され、沖縄選挙区(改選数1)には、午前8時45分現在、届け出順に無所属現職の伊波洋一氏(70)、自民新人の古謝玄太氏(38)=公明推薦、NHK党新人の山本圭氏(42)、参政党新人の河野禎史氏(48)、幸福実現党新人の金城竜郎氏(58)の5人が立候補を届け出た。7月10日の投開票に向けて18日間の選挙戦に突入した。選挙戦は名護市辺野古の新基地建設阻止を掲げる「オール沖縄」が支援する伊波氏と、政権与党が擁立する古謝氏による事実上の一騎打ちの構図となる見通しだ。

 全国的には岸田文雄政権への評価やロシアのウクライナ侵攻に伴う物価高騰対策、安全保障政策などが問われるほか、沖縄選挙区では米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設の賛否や新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた市民生活・経済の再建策、沖縄振興策などが主要争点となる。
 今回の参院選は9月の県知事選の前哨戦にも位置付けられる。選挙結果は知事選の行方を大きく左右するため、オール沖縄勢と政権与党勢が総力戦を展開する。
 

 2019年前回選で補選を除いて過去最低となる49・0%を記録した投票率も焦点となる。伊波、古謝両陣営は投票率目標を55%程度に設定し、無党派層の掘り起こしを進めて票の上積みを狙う。

 21日現在の在外選挙人を除いた選挙人名簿登録者数は117万9408人(男性57万5061人、女性60万4347人)。23日から期日前投票が始まる。

 

【立候補者略歴】(届け出順)

 伊波洋一氏(いは・よういち)1952年1月生まれ、宜野湾市出身。琉球大卒。市職員を経て96年に県議選で初当選。2期目途中の2003年に宜野湾市長選に初当選し、07年に再選。10年に知事選に出馬して落選。12年の宜野湾市長選に再出馬し落選したが、16年の参院選で初当選した。

 古謝玄太氏(こじゃ・げんた)1983年10月生まれ、那覇市出身。東京大卒。同大学院薬学系研究科を中退し、2008年に総務省に入省。長崎県財政課長や復興庁参事官補佐などを務めた。20年からNTTデータ経営研究所(東京)勤務。22年3月に参院選候補者となるに伴い、退職した。

 山本圭氏(やまもと・けい)長崎県出身。自営業。長崎県立島原商業高卒。

 河野禎史氏(かわの・さだふみ)福岡県出身。元福岡県警警察官。久留米大卒。

 金城竜郎氏(きんじょう・たつろう)那覇市出身。党沖縄統括支部代表。沖縄国際大卒。