昨春に沖縄市に開館した沖縄アリーナのグランドオープニングイベント「Okinawa Dream Sessions」が11、12の両日、同アリーナで開催された。メインゲストライブには「DREAMS COME TRUE」(ドリカム)が出演した。アンコールを含めて計14のヒット曲をパワフルな歌声やダンスと共に披露し、観客を熱狂させた。11日公演を取材した。
2度の延期を経て実現したライブということもあり、ドリカムの吉田美和と中村正人が花道に現れると、客席からは思わず歓声が上がった。1曲目「何度でも」から、観客のボルテージは最高潮になる。観客は終盤のサビ前の「叫べ!」の歌詞を、吉田の「心で叫ぶよ」の呼び掛けに応じて、グッとこらえて、代わりに熱い視線を送った。
MCで、アリーナアンバサダーの中村は「世界的にも最高のアリーナにみんなで育てて」と呼び掛け、吉田は「一緒に過ごせる喜びを、爆発させていきたい」と笑顔を見せた。
「やさしいキスをして」では、観客もライトを光らせた携帯電話を左右に揺らし、ロマンチックな歌の世界観を演出した。ヘッドバンキングのような踊りで盛り上がる「あなたとトゥラッタッタ♪」などダンサブルな曲が続き、傷つきながらも前を向く人の背中を優しく押す歌詞の「その先へ」で、締めくくった。
アンコールでは「サンキュ.」など3曲を歌った。最後の「うれしい!たのしい!大好き!」では、レインボーのライトで照らされた客席に向かって「大好き」や「ありがとう!」と叫ぶ吉田に、熱烈な拍手と指笛が客席から送られた。
スペシャルゲストライブにナオト・インティライミ、ゲストライブにJUONが出演した。子どもたちのダンスや琉球ゴールデンキングスの選手によるトークセッション、沖縄民謡の演奏もあり、にぎやかにアリーナのオープニングを祝った。
(藤村謙吾)