「4人2時間」会食制限6月24日に解除 沖縄の認証9620店対象 


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県の新型コロナウイルス対策を発表する玉城デニー知事=22日、県庁(代表撮影)

 玉城デニー知事は22日、24日から適用される新型コロナウイルスの県対処方針を発表した。会食時の制限については感染対策を講じている認証店9620店舗に限り「4人以下2時間以内」の制限を解除する。玉城知事は、個人の感染対策を維持した上で「日頃から」「会食や友人との交流の際」「体調不良の時」の三つの場面ではより徹底することや、ワクチン接種を呼び掛けた。

 新たな対処方針は期限を設けていない。部活動の練習試合や合宿の制限も解除した。認証店以外の会食は「4人以下2時間以内」を呼び掛けている。

 県内の新規感染者は連日千人以上が続き、医療従事者の欠勤や社会福祉施設の院内感染も相次いでいる。糸数公保健医療部長は、対処方針の変更は感染者や重症者を一定程度容認する「ウィズコロナ」の選択ではなく、5月の連休以後に拡大した感染状況や医療体制の逼迫(ひっぱく)が改善したためと説明。一方、コロナ禍の過去2年では7月に感染者が急増したことから、飲食店などを介した感染が増加すれば会食制限を再び強化するという。

 県は医療提供体制の逼迫度を示す基準として、新型コロナの病床使用率を重視してきたが、専門家会議の指摘を受けて、医療従事者の欠勤状況や新型コロナ以外の一般病床の使用率も勘案し、対策を講じていくと説明した。 (嘉陽拓也)