ネットでの食育評価 オルタナティブファーム宮古、農水省から表彰


社会
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食育活動表彰で農林漁業者等の部の消費・安全局長賞の受賞を報告した「オルタナティブファーム宮古」の松本克也代表(左から3人目)=20日、那覇市おもろまちの沖縄総合事務局

 農林水産省の第6回食育活動表彰で、宮古島市の農業生産法人「オルタナティブファーム宮古」(松本克也代表)が、農林漁業者等の部の消費・安全局長賞に選ばれた。新型コロナウイルス禍で行動制限が伴う中、オンラインによるサトウキビを使った食育プログラムを実施しており、そうした取り組みが評価された。

 松本代表が20日、那覇市おもろまちの沖縄総合事務局を訪ね、玉原雅史農林水産部長らに受賞を報告した。松本代表は「漁業とも連携して宮古の魅力をさらに発信し、(テンサイ産地の)北海道と砂糖でつながる食育事業なども取り組んでみたい」と話した。

 オルタナティブファームは、体験型の食育プログラムを2017年から実施していたが、コロナ禍をきっかけにオンラインでの開催にも力を入れている。

 県外の小学校などを対象に、サトウキビの苗や黒糖などをそろえた一式を事前に送り、宮古島とオンラインでつなぐ。動画や写真、資料を用いながら、実際に栽培したり食したりと五感を使った学びの場になっている。

 松本代表は「オンラインを活用することで距離や会場、人数などの制約を受けずに食育プログラムを開催できる」とメリットを強調した。 (小波津智也)