サブスクHPを徳島で展開 浦添のROS・徳島新聞が新会社


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合弁会社を設立した(左から)ROSの比嘉良寛取締役、藤本和之社長、徳島新聞社の池上治徳社長、米田豊彦会長=24日、那覇市の琉球新報社

 ROS(旧・琉球オフィスサービス、浦添市、藤本和之社長)は、徳島新聞社(徳島県、池上治徳社長)と合弁会社「徳島新聞オフィスサービス」を設立し、中小企業や個人事業主に特化した初期制作費無料のサブスクリプション型ホームページ制作サービスの提供を7月1日から徳島県内で開始する。

 新会社の出資比率はROS60%、徳島新聞社40%。役員には両社から2人ずつ就き、社長には藤本氏が就任する。サービス契約は1年で500件を目指す。

 ROSは2010年に設立。一般的に数十万円かかるホームページの初期制作費用を無料とし、専門知識が必要な維持管理や更新作業を月7900円(税別)からのサブスク型サービスを沖縄県内で提供している。同社の県外での事業展開は初めて。

 24日に琉球新報社を訪れた藤本社長は「地方の中小企業が抱える課題は沖縄も徳島も同じ。局地的にでも成功事例を積み上げていくことで、5年後、10年後の地方の在り方が変わっていく」と話した。

 徳島新聞社の米田豊彦会長は「(ROSの)企業理念に共感した。新たな事業領域にチャレンジできる機会を得たことをうれしく思う」と述べた。 (玉城江梨子)