不発弾などが発見され、2月から取水が停止されている沖縄県うるま市の倉敷ダムについて、県企業局は25日から取水を再開することを24日、発表した。8日に実施した水質検査で水道原水として異常は確認されなかった。
ダム湖内から不発弾などが発見されたのは2月7日で、同14日から取水を停止していた。
企業局が2月と4月に水質検査、県土木建築部と沖縄防衛局が3月に土壌調査を実施。水質・土壌ともに異常なかった。
その後、防衛局が4月に磁気探査・現地踏査、土建部も4、5月に現地踏査を実施し、不発弾を新たに発見した。防衛局によると発見された不発弾は計1901発、爆薬1キロ。また、金属の残骸は約2・3トンとなった。
土建部は防衛局の探査・踏査の詳細な結果を照査し、5月25日に安全に支障がないことを確認した。
企業局は6月8日、不発弾、ドラム缶が発見された現場付近2カ所と、比較するための通常採水点の計3カ所から採水。水道原水に関わる水質基準39項目、ポリ塩化ビフェニール(PCB)、ダイオキシン類を分析していた。
(安里周悟)