【うるま】沖縄県うるま市安慶名の田場典哲さん(85)が3月4日に隣人から譲り受けた山芋の芽が、ぐんぐんと伸びて天井に達するまでに成長した。「見た目が見事だった」という理由で鑑賞用として自宅に置いていたところ、6月初旬に天井にまで達し、最大で約8メートルの長さになった。
珍しそうなものを路上などで見つけては自宅に持って帰るのが趣味という田場さん。リビングの棚には、木の根っこ付近に生えていたというキノコとみられる固形物なども置かれている。さまざまな植物が自宅の内外に所狭しと飾られる中、ひときわ目立つのがこの山芋だった。
山芋は3月にもらった後、水をやるなどの世話はせず、リビングの小さないすの上に放置していた。次第に芽が上に伸び始め、ツタのように壁づたいに張りついていった。天井付近の壁に飾っている花にも巻き付くほどに。田場さんは「山芋がオットセイに似ていると思って放っていたら、こんなにものびのびと成長した」と笑って話した。
これまでも隣人から山芋をもらうことはあったが、ここまで芽が長くなったのは初めてという。山芋を譲った農家の隣人でも「こんなの見たことがない」と驚いた様子だったという。妻の美智子さん(83)は「食べるのが名残惜しいけど、てんぷらにしたらおいしそう。知り合いと分け合いたい」と話した。
(古川峻)
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