国交相の是正指示は「無効」訴え 沖縄県、係争委に反論書 辺野古・設計変更不承認


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名護市辺野古の新基地建設工事現場=2022年3月

 米軍普天間飛行場の移設に伴う沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り、県は24日、沖縄防衛局の設計変更申請を承認するよう求めた斉藤鉄夫国交相の是正指示に対する反論書を、国地方係争処理委員会に提出した。県が設計変更を不承認としたことへの国の対抗措置の無効を訴えた。

 反論書では、国交相の勧告・指示が、県の不承認処分の取り消し裁決と同時に出された点を指摘し、「裁決と勧告・指示を一体として行うことで、一方の手続きのみでは完遂できない効果を合わせて得ようとする」と問題視した。

 その上で「地方自治法による国の関与の制度および行政不服審査法の趣旨を潜脱しようとする権限の乱用がある」と批判した。

 県は国交相の是正指示を不服とし、国地方係争処理委員会に申し出ていた。