FC琉球4連敗、白星遠く プレー実らず、新監督の初陣は苦杯 町田に0-1


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FC琉球―町田ゼルビア 後半、ボールを前線に運ぶ琉球の野田隆之介(左から2人目)と中野克哉(同3人目)=26日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(又吉康秀撮影)

 サッカー明治安田J2第23節第2日の26日、FC琉球は沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでFC町田ゼルビアと対戦し、0―1で敗れた。4連敗。前半はセットプレーから頭で合わせられ0―1で折り返した。後半はパスを回されて主導権を握られた。幾度か得点に近い場面もあったが、1点を奪えなかった。通算成績は3勝14敗6分けで勝ち点15、順位は最下位の22位のまま。次戦は7月3日、味の素スタジアムで東京ヴェルディと対戦する。

 ナチョ・フェルナンデス監督の初陣を勝利で飾ることはできなかった。チームは4連敗ともどかしい状況が続く。各選手が立ち上がりから対人プレーで激しくぶつかり、勝ち点3をつかむために必死の形相だった。特に野田隆之介、中野克哉はしつこくボールを追い続け、鬼気迫るプレーで攻撃の糸口をつかみ、ゴールへと迫った。

 フェルナンデス監督は記者会見で「私が要求している部分で、琉球が長く続けているスタイルに変化を与えているかもしれないが、変えていかないと上にいくことは難しい」と述べ、選手に現状打破への変化を求めた。

 GK田口潤人は連敗について「敵の狙いをどう捉え、チーム全体でどう対応するかの声掛けなど細かい部分が足りず、集中力も発揮できていない」と苦しい現状を受け止めつつ、前を向く。新監督が求める変化について「試合を重ねてすり合わせていくことで、チームとして一つの方向に向かっていくはずだ」とチームの団結力を信じる。

 フェルナンデス監督が掲げるスタイルを選手たちがどう共通理解し、意思を統一して一つにまとめあげていくかが今後の浮上の鍵となる。
 (大城三太)


(2)タピスタ(町田1勝1分け)
町田 10勝6分け7敗(36)
1―0(1―0,0―0)
琉球 3勝6分け14敗(15)
▽得点者 【町】 高橋(1)
▽観客 1907人

良い部分と悪い部分

 ナチョ・フェルナンデス監督(琉球)の話 良い部分も悪い部分もあった。不必要なファウルを与え、パスのコンビーネーションでも不必要な部分にこだわっているところがある。ハードワーク、キック精度を上げるなど現状を変えていかないといけない。

体力消耗激しかった

 ランコ・ポポヴィッチ監督(町田)の話 体力の消耗が激しくタフな試合だった。判断やテンポはもっと早くできたと思う。最後は前からプレッシャーをかけて0点で抑えたことは評価できる。湿度が高い環境だったので後半にも飲水タイムを設けるべきだ。