ゆいレール駅、浦添前田のみプラス 住宅地に需要


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
イメージ写真

 沖縄都市モノレール(ゆいレール)各駅前の路線価は、対前年変動率の平均がマイナス0.4%と2年連続で下落したものの、マイナス幅は前年比0.7ポイント縮小した。

 全19駅のうち対象となる17駅では、浦添前田駅が上昇し、横ばいは11駅、下落は5駅だった。新型コロナウイルス禍による観光需要の蒸発や行動制限が影響して繁華街に近い駅で下落しており、住宅地の多い駅では横ばいか上昇の傾向となっている。

 唯一の上昇となった浦添前田駅は前年比で3.4%上昇し、1平方メートル当たり15万円となった。2019年10月に延長した区間のうち浦添市内は比較的引き合いが強くなっている。

 最も価格が高かったのは県庁前駅の108万円だが、前年比では0.9%下落した。旭橋駅と牧志駅が共に60万円で続いたが、価格も共に1.6%減になった。

 下落幅は那覇空港が3.1%減で最も大きく、15万5千円となった。行動制限で空港の利用が減ったことが響いた。首里駅は2.6%減の19万円だった。19年の首里城火災の影響もあるとみられる。

 経塚駅とてだこ浦西駅は、それぞれ土地区画整理地内にあり、個別評価となることから路線価を定めていない。

(小波津智也)

 

【関連記事】

▼県内需要、底堅く コロナ後期待、投資喚起、商業地停滞でも依然高値

▼宮古、沖縄が上昇 税務署別最高、那覇のみ下落

▼22年路線価、2年ぶり上昇 0・5%、コロナ影響緩む