「故障して切り離した」米軍の無人パラシュート 伊江島での落下事故で米軍回答


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民間地に落下したパラシュートを回収する米軍関係者ら=30日午後、伊江村の西崎区付近(名嘉實村議提供)

 6月30日午後、沖縄県伊江村西崎区公民館付近の米軍提供施設・区域外の畑に落下した無人のパラシュートについて、嘉手納基地の米空軍第353特殊作戦群は1日、琉球新報の取材に降下訓練中の米陸軍兵がパラシュート故障に伴って切り離したことを明らかにした。

 同部隊によると陸軍兵は、米軍伊江島補助飛行場上空で米空軍のMC130J特殊作戦機から降下した。故障したのは主パラシュートで、切り離した兵士は伊江島補助飛行場内に着地した。予備のパラシュートで降下したとみられる。

 同部隊によると落下したのは主パラシュートのほかに布製バッグなどで、米軍が回収した。同部隊は「安全性と熟練度維持のため、定期的に自由降下訓練を実施する」と説明した。

 落下事故を受け、県は再発防止を沖縄防衛局や米軍に申し入れる方向で調整している。

(塚崎昇平)