沖縄県病院事業局は1日、同日に予定していた県立中部病院南病棟耐震補強改修工事の入札公告を取りやめたと発表した。2021年度からの繰り越し事業だが、取りやめで公告手続きがずれ込み、22年度内に完了できなくなった。そのため、23年度以降の実施となる可能性が高いという。
工事では南病棟の155床が使用できなくなるが、関係医療機関との調整が不十分で理解が得られず、県医師会が手続きの見直しを求めていた。県は今後、関係医療機関と連絡協議会を設置して十分な合意形成を図っていくという。会議の進展によっては、本年度内に新たな事業として予算を組む可能性もあるという。同局によると事業の見送りによる県の費用負担はない。 (嘉陽拓也)