台風4号　沖縄地方全域が強風域を抜ける　降り始めからの雨量、国頭で162ミリ（7月3日午後7時半）

　２日夜に沖縄本島を通過した台風４号は３日午後６時現在、本島北西の東シナ海上にあり、時速１５キロの速さで北北西へ進んでいる。沖縄地方は３日午後７時ごろに全域が風速１５メートル以上の強風域から抜けた。最大瞬間風速は伊是名村内花で３日午前０時５５分に２２・８メートルを観測した。

　沖縄本島中南部、北部、久米島地方は台風の接近に伴い強風、雷、波浪注意報が出た。本島北部は土砂災害に関する大雨警報も発令された。降り始めの１日午前０時からの降水量は、３日午後４時に国頭村比地で１６２・５ミリ、東村平良で１５３ミリ、名護市宮里で１３５・５ミリに達した。

　台風４号は風速２５メートル以上の暴風域がなく、最大瞬間風速は那覇市樋川で２２・５メートル、うるま市宮城島で２１・７メートルだった。

　３日午後６時の時点の中心気圧は９９６ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は１８メートル、最大瞬間風速は２５メートルで、中心の東側２２０キロ以内と西側１６５キロ以内では風速１５メートル以上の強い風が吹いている。４日にかけて東シナ海を北上し、次第に進路を東よりに変え、５日は九州にかなり接近し、上陸する恐れがある。
（稲福政俊）