陸海空の戦力保持を NHK党・立花孝志氏(党首)<次代の選択・参院選政党インタビュー>


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会見で質問に答えるNHK党の立花孝志党首=1日、東京

 ―新たな沖縄振興は。

 「沖縄の特別扱いは逆差別になりかねない。急激な予算削減は好ましくないが、地元の声を聞きながら削れるものは削っていく。ただ、低い最低賃金など課題が残る現状を鑑みて臨機応変に対応していくべきだ。沖縄はNHK受信料が他地域と比べて安い。安ければ払うだろうというNHKの上から目線が表れている。民主主義国の代表である米国に公共放送はなく、受信料制度もない。沖縄は受信料納付率が他地域よりも低いが、米国統治を経験したこともあり、そうした矛盾に気づく県民が多いのだろう」

 ―米軍普天間飛行場の辺野古移設について。

 「容認せざるを得ない。地元住民の危険除去が第一だ。『最低でも県外』といった民主党政権の時に移転ができず、国民が政治不信を抱いた。辺野古の住民の方、沖縄県民の怒りがあるのは当然だが、最大公約数でやっていかざるを得ないのが政治だ。世界最大の軍事国である米国の傘の下で平和が維持できていることは否定できない事実だ。第2次大戦以降、軍事衝突は行っていない。これまでの政府方針にそう大きな問題があるとは考えていない」

 ―軍事強化を進める流れが顕著だ。

 「中国が香港を実質上侵略したことで、台湾有事が起こる可能性は極めて高くなった。バイデン大統領の来日時にも米国が戦うと意思表示した。台湾に武力侵攻があった場合は日本も武力行使すべきだと考えている」

 ―米国との関係は。

 「(ドラえもんの)ジャイアンとのび太の関係だ。ただ、ジャイアンである米国の力が弱くなってきた。今は『おい、のび太、おまえも強くなってくれ』と言われている状況。防衛予算はGDP2%に上げ、憲法改正し、陸海空の戦力も保持すべきだ。弱みを見せるとつけ込まれる。国も同じで、戦争を起こさないためにも抑止力は重要だ」

 ―日米地位協定は。

 「日本は敗戦国。不平等な内容だが受け入れざるを得ない。防衛力を上げることで米国に真剣に話を聞かせる状況にしないといけない」
 (’22参院選取材班)(おわり)

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