ベトナム人ら相談気軽に 在沖協会発足、文化交流も


社会
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在沖縄県ベトナム人協会の発足式に参加した協会メンバーら=那覇市のホテルサンパレス球陽館(同協会提供)

 県内に住むベトナム人らによる在沖縄県ベトナム人協会がこのほど発足した。イベント開催などでコミュニケーションを深め、困りごとの相談などが気軽にできる会を目指す。日本との文化交流も進める。現在の会員数は約50人で、今後はさらに増やすことを目指す。

 那覇市のホテルサンパレス球陽館で6月中旬、発足式を開いた。グエン・ティ・フォン会長は「日本とベトナムの関係が良くなって楽しい生活が送れるように、メンバーと一緒にすてきな協会にしていきたい」と話した。同協会によると約3千人のベトナム人が県内に住んでいて、留学生や技能実習生として沖縄に来る人が年々増えている。沖縄で結婚して子どもを産む人も多いという。

 ベトナム人は家族で住むのが基本で、1人暮らしの文化がないという。異国での1人暮らしでホームシックになる人がいるほか、病院や市役所の手続きに困っても信頼できる相談の場が少ないことが課題だった。同協会は相談を受けたり、日本のルールや文化の研修会を実施したりする予定。

 サッカーJ2のFC琉球に2人のベトナム人選手がいることから、7月17日のホーム戦会場でベトナム料理などを出店する予定。その他、海の清掃活動やベトナムフェスティバル開催、ベトナム人採用を希望する企業向けのセミナーなどを計画している。(中村優希)