参院選は10日の投開票まで残り4日に迫った。沖縄選挙区は「オール沖縄」勢力が支援する伊波洋一氏(70)と、自民新人の古謝玄太氏(38)=公明推薦=が事実上の一騎打ちを繰り広げており、支持拡大に向けて両候補者とも県内各地を奔走している。琉球新報と共同通信が合同で実施した世論調査では選挙情勢のほか、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設計画や9月の県知事選の投票先などについても有権者に聞いた。
(’22参院選取材班)
<支持政党>自民が最多31.0% 支持なし25.0%、立民9.8%
支持政党についての質問では、自民が31.0%で最多を占めた。次いで「支持する政党はない」が25.0%、立民9.8%、社民8.6%、共産8.0%、維新4.3%、公明4.1%、れいわ3.1%、NHK党1.4%、国民1.2%、その他0.1%、無回答は3.4%だった。
自民は10代をのぞく全世代で20%以上の支持を集めている。20代で最も高い40.4%、次いで30代で38.0%、50代で33.6%、40代で29.6%、70歳以上で27.5%だった。
立民は10代で21.7%だったが、30代と40代で支持がやや低かった。
「支持する政党はない」の回答率は、前回2019年7月の参院選時の調査比で7.3ポイント減っており、無回答も同14.0ポイント減少した。「支持する政党はない」の年代別割合は10代で26.0%、20代で25.2%、30代で15.5%、40代で34.7%、50代で30.9%、60代で20.7%、70歳以上で22.1%だった。
<選挙への関心>「関心ある」78.9% 若年女性「関心ない」48.1%
選挙への関心が「ある」と答えたのは78.9%に上り、前回参院選の際に実施した調査と比べ、関心度は4.5ポイント上昇した。有権者が今回の参院選に高い関心を示している傾向が見られた。
選挙への関心が「ある」と答えた人の内訳は、「大いに関心がある」は23.6%、「ある程度関心がある」は55.3%だった。
一方、関心が「あまりない」は16.7%、「まったくない」は4.3%で計21.0%となり、前回参院選から3.1ポイント減少した。
「関心がある」を年齢別で見ると、60代以上が8割以上で高かった。これに対して最も低かったのは29歳以下で、64.5%だった。特に29歳以下の女性では「関心がない」が48.1%を占め、関心度の低さが伺える。30~50代の関心度は7割以上で推移していた。
性別では男性が83.3%と女性を8.5ポイント上回り、強い関心を示していた。