10日投開票の参院選沖縄選挙区は、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する「オール沖縄」勢が支援する無所属現職の伊波洋一氏(70)と、元総務官僚で自民新人の古謝玄太氏(38)=公明推薦=の2氏が事実上の一騎打ちで、激しい選挙戦を展開している。2氏の素顔と語録を紹介する。(’22参院選取材班)
伊波洋一氏は豊富な政治経験を強みに、コロナ禍からの県経済と県民生活の回復、米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還、名護市辺野古の新基地建設反対を訴える。
「基地のない平和な沖縄を願い50年前に建議書が政府に手渡されたが、まだ達成していない。新しい一歩をこの選挙や知事選でしっかり歩みだして、子どもたちに残すべき未来をしっかり作っていこうではありませんか」(7月4日、那覇市の街頭演説で)
「(政府から)邪魔と思われるまで沖縄のことをしっかり言い続けていく」(7月3日、沖縄市総決起大会で)
「復帰時の課題が積み残されて今日に至っている。問題解決に向けては歴史を知っていることが大きい」(7月1日、本紙などのインタビューで自身の強みを問われて)
「笑わないと思われるが、そうでもないんですけどね。アハハハ」(7月1日、本紙などのインタビューで)
いは・よういち 1952年生まれ。宜野湾市出身。琉球大卒。同市職員を経て、96年県議に初当選。2期目途中の2003年に宜野湾市長選に初当選し、07年に再選。10年の知事選、12年の宜野湾市長選では落選したが、16年の参院選で初当選した。