10日投開票の参院選沖縄選挙区は、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する「オール沖縄」勢が支援する無所属現職の伊波洋一氏(70)と、元総務官僚で自民新人の古謝玄太氏(38)=公明推薦=の2氏が事実上の一騎打ちで、激しい選挙戦を展開している。2氏の素顔と語録を紹介する。(’22参院選取材班)
古謝玄太氏は総務省や民間企業で培った経験や人脈を生かして沖縄の課題を解決し、「未来を描く」と強調。子育て中の父親として、育児支援や教育施策も訴える。
「私は中学生から5歳まで、4人の子育て真っただ中。子どもたちの笑顔を守りたい。これが私がこの沖縄の未来を考える原点だ」(6月22日、公示後の第一声で)
「(安全保障の論争から)全く逃げるつもりはない。ロシアのウクライナ侵略を見ても自衛力、抑止力は一定程度持たなければならない。そのために米軍基地と自衛隊が必要」(7月5日、浦添市総決起大会で)
「僕の中では、細い手すりのない橋の1本道を全力で走っている。たまにポイントがある中、そこで落ちないで(相手候補に)追いつけるかのイメージ」(7月5日、選挙戦での手応えを問われて)
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こじゃ・げんた 1983年生まれ。那覇市出身。東京大卒。薬剤師。2008年に総務省に入省し、内閣官房副長官補付や長崎県財政課長、復興庁参事官補佐などを務めて退職した。20年4月から22年3月までNTTデータ経営研究所で勤務した。