沖縄県出身比例3氏、各地で訴え 参院選


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【左から】街頭で支持を訴える今井絵理子氏=1日、那覇市内。街頭で支持を訴える上里清美氏=7日、那覇市内。街頭で支持を訴える宮城一郎氏=6日、中城村内

 7月10日投開票の参院選では、比例代表に県出身の3氏が出馬し、各地の遊説で支持を訴えている。(’22参院選取材班)

認め合える社会実現/自民・今井絵理子氏

 2期目を目指し全国を回る自民現職の今井絵理子氏(38)は1日に沖縄入りし、本島中南部で支持を訴えた。那覇市内では「女性、障がい者、ひとり親世帯、全ての方々が互いに認め合い尊重し、前向きに生きていける社会の実現に向け行動していく」と力を込めた。プロレスラーで、聴覚障がいのある息子も同行した。
 1期6年で、30年変わらなかった特別支援学校の教科書改訂や、DV相談に関する女性支援などに取り組んだ実績を強調した。安全保障に関しても時間を割き「全国で声が上がらなければ、日米地位協定や沖縄の基地は変わらない。日本全体で議論を巻き起こしていきたい」と話した。

島々で戦争させない/共産・上里清美氏

 共産新人で共産党宮古郡委員の上里清美氏(66)は選挙戦突入後、県内各地で支持を訴えてきた。7日には那覇市内で「辺野古新基地建設をストップさせ、沖縄の島々で戦争させない。沖縄の平和への思いを政府に届けるためにも国会に押し上げてほしい」と力を込めた。
 地元・宮古島などで進む陸上自衛隊配備に関しては「基地の中では着々と戦争の準備が進む。もし紛争が起これば島の住民は逃げ場がない」と訴え、軍備増強への反対を訴えた。戦争に巻き込まれることを避けるとして、憲法9条改定阻止も掲げた。消費税の5%減税や非正規労働者の雇用安定にも取り組むと強調した。

沖縄を戦場にしない/社民・宮城一郎氏

 社民新人で元県議の宮城一郎氏(55)は、公示後は沖縄を拠点に選挙運動を進めてきた。6日に中城村でマイクを握り、「二度と沖縄を戦場にしないと強く願うウチナーンチュのため、それを参議院から阻止する役目を私に与えてほしい」と訴えた。
 ロシアのウクライナ侵攻について「バランスある戦力、武力が戦争を抑止する、それが蜃気楼(しんきろう)であったことに気付かなくてはならない」と強調。ウクライナ情勢を機に日本でも進む防衛力強化の動きを断固拒否する考えを示した。県選出野党国会議員でつくる党派を超えた「うりずんの会」にも触れ「全国比例を使いうりずんの議席を増やそう」と呼び掛けた。