聴衆の前にフェンス、立ち並ぶSP 応援演説の警備ものものしく…茂木氏来県に


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打ち上げ式での会場で、警備に当たる警察官ら=9日夕、那覇市おもろまち(又吉康秀撮影)

 参院選の選挙戦最終日の9日、古謝玄太さん陣営の打ち上げ式に応援演説で入った茂木敏充自民党幹事長には、ものものしい警護体制が敷かれた。8日の安倍晋三元首相銃撃事件を受け、警察庁は各都道府県警に警護対象者の対策強化などを指示している。

 那覇市おもろまちの交差点で開かれた古謝陣営の打ち上げ式では、各歩道に警察官らが配置された。聴衆が集まってくるとフェンスを設置し、警官らがその前に立ち並んだ。聴衆はフェンス越しに弁士らの演説に耳を傾けた。上空では県警ヘリが警戒する様子もみられた。

 茂木氏は警護官(SP)を伴って壇上に上がり、SPらが周囲に目を光らせた。一方、打ち上げ式開始前には古謝さんの支援者のいる歩道に出向き、グータッチなどをして有権者と触れ合う場面もあった。

 浦添市から訪れた40代男性は「(安倍氏銃撃前の)2~3日前の遊説ではここまでの警備はなかったが、仕方ないと思う」と語った。

(塚崎昇平)