基地、経済に審判 参院選 きょう投開票 沖縄選挙区 5候補、最後の訴え 深夜に大勢判明


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 任期満了に伴う第26回参院選は10日、一部地域を除き投開票される。沖縄選挙区(改選数1)には「オール沖縄」勢力が支援する無所属現職の伊波洋一氏(70)、自民新人の古謝玄太氏(38)=公明推薦、NHK党新人の山本圭氏(42)、参政党新人の河野禎史氏(48)、幸福実現党新人の金城竜郎氏(58)の5氏が立候補し、伊波氏と古謝氏が事実上の一騎打ちの選挙戦を展開してきた。名護市辺野古の新基地建設の賛否や新型コロナウイルス感染拡大を受けた市民生活・経済の再建策、沖縄振興策などを巡り舌戦を繰り広げてきた伊波、古謝両氏は9日も支持拡大に奔走し、18日間の選挙戦を締めくくった。 

 10日は、繰り上げ投票があった竹富町を除く県内40市町村で投票が行われ、即日開票される。大勢判明は深夜となる可能性がある。

 県選管によると、在外者を含めた6月21日現在の選挙人名簿登録者数は118万2969人。同23日から実施された期日前投票では、7月8日までに17・87%に当たる21万1339人が投票した。

 伊波氏、古謝氏は9日夕、那覇市内で打ち上げ式を開き、支持者らと勝利に向けて気勢を上げた。

 伊波氏は泉崎で開いた打ち上げ式で「再び県民の思いを国政にぶつける役割をさせてほしい。沖縄を二度と戦場にさせないよう、しっかり取り組む」と訴えた。

 古謝氏はおもろまちで開いた打ち上げ式で「今までの経験をフル活用して沖縄を前に進めていく覚悟と決意がある。38歳の私に沖縄の未来を託してほしい」と訴えた。
 (’22参院選取材班)