相撲、浦添が団体V 県中学体育大会 大将の玉城、重量級の難敵を制す


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄県中学校総合体育大会は9日、県内各地で行われた。相撲の団体戦は浦添が優勝し、個人戦は内間悠天(伊江1年)が頂点に立った。団体戦優勝校と個人戦3位までが全国大会に出場する。水泳の女子50メートル自由形の平良吏美華(金城2年)が26秒97の全国標準記録を突破し優勝した。剣道個人男子は又吉来紀(コザ)、女子は島袋美々夏(浦添)が制した。


 

浦添―伊江 足取りから土俵際で投げ飛ばし優勝に近づく白星を挙げた浦添の玉城伝紳(左)=9日、名護市営相撲場(謝花史哲撮影)

 1勝1敗の勝ち点同数で再試合となった三つどもえの団体リーグ戦は浦添が勝率を伸ばし接戦を制した。玉城伝紳と仲宗根広陽が最初のリーグ戦の敗戦相手から白星を挙げたことが勝因。幸地銀治監督は「紙一重の勝負。選手たちの優勝したい気持ちが出せた結果だ」とたたえた。

 1―2で敗れた伊江との再試合。鍵を握るのは大将を務めた玉城だった。相手は身長が20センチ以上も高い重量級。軽量級の玉城にとって難敵だが「過去にも勝っている。苦手意識はなかった」

 リーグ初戦は横に回って揺さぶる作戦を立てていたが「通用しない」と切り替えた。2戦目は右手突っ張りで体を起こしてからの足取り。レスリングにも打ち込む技術力で力負けしなかった。優位な体勢に持ち込み土俵際に追い込んでひっくり返し2―1で勝利した。

 大宮戦は仲宗根がリーグ初戦で敗れた相手に勝利し、3―0で完勝した。リーグ戦負けなしの狩俣弥央望主将は「練習を頑張って優勝できた。うれしい」と喜んだ。玉城は「専門はレスリングだが、相撲でも勝ちたい。両方で全国一を狙っている。団体の全国大会も勝ち上がりたい」と意欲を燃やした。

(謝花史哲)