参院選沖縄選挙区で現職の伊波洋一氏が勝利したことについて、玉城デニー知事は11日未明、「多くの県民が経済や平和の問題をないがしろにしてはいけないという願いと、悲痛な思いが込められている結果だ」と述べ、伊波氏の勝利を喜んだ。
また、「伊波氏は辺野古に基地をつくらせないと主張し、相手候補も容認で、しっかり県民に判断を求めた」と受け止めを語った。9月11日に迫る自身の知事選に向けて「安心、安全で幸福が実現できる島を目指す」と強調した。
さらに「今回、伊波氏が県民に訴えていたことを今度は県政バージョンとして公約に盛り込んで取り組みたい」と述べ、米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古新基地建設を選挙戦の論点として訴えていく考えを示した。
参院選沖縄選挙区の結果が僅差となったことについて「辺野古反対、県外・国外移設という声を県民がしっかりと持っていた。だが、コロナ禍の2年余りも痛めつけられる中で、相手候補の訴え、政府要人の応援演説を聞き、動きがあったのだろう」と分析した。
(池田哲平)