投票箱の内側に比例投票用紙1枚が挟まる…那覇市選管が11日に発見 集計漏れとして謝罪


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那覇市役所

 10日投開票の参院選で、那覇市選挙管理委員会(日高清義委員長)は12日、1票の集計漏れがあったと発表した。11日に投票箱の故障などを点検した際、内側の金具に比例代表の投票用紙1枚が挟まっているのを市職員が発見した。市選管によると、有権者が投票せずに持ち帰ったとみなす「持ち帰り票」として扱った10票のうち1票とみられる。

 日高委員長は「有効な票は開票所で開票されたものだ」と述べ、11日に発見された票は引き続き持ち帰り票として扱うと説明した。持ち帰り票として扱うことを理由に、投票用紙に書かれた政党名も公表しなかった。

 日高委員長らは「有権者の意思が反映されない結果になった。絶対にあってはならないことだ」と謝罪した。当日発見できなかった原因について「投票箱の中を2回確認したが細部まで十分に確認できていなかった」と説明した。
 (伊佐尚記)