名護市体育協会が解散 職員不在で運営困難に 引き継ぎ巡る認識で市と相違も


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名護市役所

 【名護】NPO法人名護市体育協会が解散していたことが、11日までに分かった。事務職員の不在などで協会の運営が困難になったことから6月15日の臨時総会で、解散を決めた。体協は市内3支部体協を取りまとめ、「ワラビンピック」などのスポーツ大会の主催や運営をしてきた。

 体協によると、2020年に市内の体育施設の指定管理業務が終了した際に、事務職員が不在になった。08年にNPO法人化する前は、市が事務局を担っていたことから、同年3月までに市文化スポーツ振興課に事務局業務の引き継ぎをしたと説明している。一方、市は「スケジュール表の提供はあったが、引き継ぎを受けたという認識はない」と本紙の取材に答えており、見解に相違がある。

 体協会長だった大嶺眞順さんは「市の協力がないと法人の運営が厳しい。残念な結果になってしまった」と話している。体協がこれまで運営に携わっていた大会の今後の継続について、市は「市民スポーツの振興は切れ目なく続けていく。今後の対応を検討しているところだ」としている。
 (長嶺晃太朗)