琉球コラソン3連敗、全体的に決定力欠く 北陸電力に28-32 日本ハンドボールリーグ


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琉球コラソン―北陸電力 前半、ディフェンスをかわしシュートを決めるコラソンの田場裕也(右)=18日、沖縄市体育館(喜瀬守昭撮影)

 日本ハンドボールリーグ男子の琉球コラソンは18日、沖縄市体育館で北陸電力と戦い、28―32で敗れた。ホーム初戦を白星で飾れず、開幕から3連敗。通算成績は0勝3敗で12チーム中10位となった。前半、今季再加入のベテラン田場裕也を中心に逆転に成功した。しかし1点リードで入った後半序盤に連続失点を許し、追い掛ける展開に。反撃かなわず逃げ切られた。北陸電力の山城翔(コザ高―中部大出)は攻撃の司令塔として出場。後半終盤には1得点を決めた。

 「ふがいないプレーが多かった。申し訳ない」。琉球コラソンの東江太輝主将は試合終了後、ファンへ謝るしかなかった。6月の社会人選手権で4位入賞し勢いに乗っているとはいえ、昨季は順位で上回った相手。今季を占う上でも落とすわけにはいかなかった。

 前半こそ一進一退の攻防を繰り広げ1点リードで試合を優位に持ち込んだが、後半序盤に連続失点。「ハーフタイムに話し合った」というポスト対策が機能せず。大型の選手に位置を取られて逆転された。

 仲程海渡がポストへのパスのけん制、攻撃では巧みに左サイドからのシュートと速攻で得点につなげた。しかし右サイド攻撃は防がれ、ポストからの仕掛けも得点に結びつけられない。全体的に決定力を欠き、届かなかった。

 13年ぶりにチームに復帰した田場裕也を前半から投入し、熟練の技でくさびを打ち続けたが、後半は徐々に対応された。アルコール依存症から脱却しファンの前で5得点と勇姿を見せたが、勝利できず「悔しい」とこぼした。厳しい敗戦となったが「メンタルが課題。コートに立ち続け試合の中で勝ち方を教えていきたい」と前を向き、巻き返しを誓った。
 (謝花史哲)


▽男子

北陸電力(4)
32―28(13―14,19―14)
琉球コラソン(0)

 【評】琉球コラソンは前半、田場裕也を起点にした攻撃で一時3点のリードを広げた。しかし後半は北陸電力のポスト攻撃を阻めず、後手に回った。集中した守備から速攻で、最大5点差を1点差まで縮める反撃を見せたが、及ばず。再び連続失点を許し勝利を逃した。

もっと戦う姿勢を

 東江正作監督の話 勝たないといけない試合だった。決めるべきところで決められなかったことが敗因。守りで激しくいって速攻につなげられた。それをもっと長い時間継続する必要がある。もっと戦う姿勢を出して、死に物狂いでファイトしてほしい。