「生徒の声、取り入れて」学校のエアコン稼働、沖縄の高校生がSNSで声を集め、県へ改善要望へ


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「学校運営に生徒の意見を取り入れる必要がある」と語る平良吉志登さん=6月29日、那覇市泉崎の琉球新報社

 湿度の高い日が続いた5月。生徒が40人を超える那覇高校の教室では、換気とマスク着用で体感温度がぐっと上がっていた。生徒会長を務めた経験のある3年の平良吉志登さん(17)は「この環境をどうにかしたい」と解決策を模索。SNSを介して周囲の助言を受け、沖縄県立高校の生徒を対象に、空調稼働の状況や意見を聞くアンケートを実施することにした。

 同級生2人を誘いチームを結成。SNSで調査協力を呼び掛けると県内48校959人から多くの声が寄せられた。「深刻な状況だと知ってほしい」と語る。空調の稼働時間については、これまでの生徒総会でも要望が上がったが「予算の都合でかなわなかった」という。

 取りまとめたアンケート結果は22日、県教育委員会に提出する考えだ。行政と学校現場、生徒の三者で、空調稼働状況の改善に向け話し合う場の必要性も訴えている。「学校運営に生徒の意見を取り入れることが何より大切。今後の政策や制度作りの基礎として役立ててほしい」と訴えた。

(吉田早希)

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