【東京】松野博一官房長官は19日午後の会見で、宮古島海上保安部が、巡視船に搭載した20ミリ機関砲を陸地側に誤射した件について「このような事故が発生したことは大変遺憾だ。今後、海上保安庁において徹底した事実関係調査および原因究明が実施されるものと承知している」と強調した。
松野氏は、記者団から事案の詳細について問われ、同日午前11時10分ごろ、同海上保安部所属の巡視船「しもじ」が、搭載する20ミリ機関砲の点検作業中に「誤って実弾8発が発されたと報告を受けている」と説明した。被害状況については「これまでのところ人的被害や民間施設への物的被害は確認されていない」と述べた。機関砲の威力や飛距離などについては「詳細については関係当局、所管当局にお聞きいただきたい」と述べるにとどめた。
(安里洋輔)