沖縄、入院待機所で初の死者 コロナ感染最多の5160人  県きょう対処方針(7月21日朝まとめ)


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 沖縄県は20日、10歳未満から90歳以上の5160人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。新規感染者数は初めて5千人を突破して過去最多を記録。これまでの累計の感染者数は30万5148人となり、30万人を突破した。県全体のコロナ専用の病床使用率は75・3%となった。 

 

 圏域別では本島が80・1%で過去最高を記録した。宮古が30・3%、八重山が84・1%と高まっている。重症者用の病床使用率は県全体で28・3%となっている。

 コロナ感染や濃厚接触などにより欠勤した重点医療機関の医療従事者は前日から171人増え、939人と過去最多を更新した。

 福祉施設の施設内療養者数も778人と過去最多となった。酸素投与中は25人となっている。

 治療しながら入院の必要性を判断する入院待機ステーションで数日前、初めて死者が1人出た。詳細については今後発表するとしている。

 県の宮里義久感染対策統括監は「入院や受け入れ調整が厳しい状況になっている。引き続き警戒を強めていく状況が続く」と話した。

 県は20日、新型コロナに関する対策を産業界と話し合う経済対策関係団体会議を開き、社会経済活動の制限を実施する新たな対処方針案について意見交換した。

 経済団体メンバーは、医療現場が逼迫(ひっぱく)している状況に理解を示したものの、社会経済活動の抑制は回避するよう求めた。県はこれらの意見を踏まえ、21日に新たな対処方針を発表する。
 (中村優希)