3600冊、24時間いつでも読める!「電子図書館」サービス、浦添市立図書館が利用呼び掛け 動く絵本や音声読み上げも


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電子図書館を利用するためタブレット端末を操作する児童ら=19日、浦添市の前田小

 【浦添】浦添市立図書館が、今年2月に始めた「電子図書館」サービスの利用者アップに向けて取り組んでいる。19日には上江洲徹也館長らが前田小学校で出前講座を開き、電子図書館の利用方法などについて説明し、夏休みに積極的に電子図書館を利用するよう呼び掛けた。市内小中学校も児童生徒の読書活動を推進するため図書館と連携して、電子図書館を利用する際に必要となる図書館利用カードの発行手続きを仲介し、夏休み前に児童生徒の手元にカードが届くよう取り組んだ。

 電子図書館はパソコンやスマートフォン、タブレット端末などから24時間いつでも本を借りて読めるサービスで、現在、児童書や料理本、小説など幅広いジャンルから約3600冊を貸し出している。このうち児童書は約1600冊あり、「動く絵本」や「音声読み上げ機能」が付いた本など電子図書館ならではの書籍が多数そろっている。

 出前講座には電子図書館の利用を希望する小学4~6年の16人が参加した。

 上江洲館長は「ネット環境があれば学校や自宅、外出先などどこでも利用できる。夏休みの機会に多くの電子書籍を読んでほしい」と話した。

 電子図書館の利用対象は浦添市に在住、在学、在勤の人。図書館利用者カードのバーコード下に書かれている番号がログイン時に必要で、カードの発行は図書館カウンターなどで手続きができる。貸し出し、予約数は3冊までで、貸出期間は2週間。期間を過ぎると自動返却される。

 出前講座を受けた6年生の児童は「普段はあまり本を読まないが、電子図書館の説明を聞いて読みたいと思った。今度、推理小説を借りたい」と語った。
 (吉田健一)