【ダイヤ改定表】沖縄本島のバス3社、コロナで減便 運転手の感染者や不足で維持難しく


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那覇バスターミナル前を行き交う路線バス(資料写真)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、沖縄本島の路線バス会社3社が26日以降、減便や運休など運行ダイヤの変更に踏み切る。バス運転手の療養や自宅待機で平常の運行本数を継続するのが難しくなるなど、感染拡大が公共交通機能にも影響を及ぼしている。いずれの社も今後の感染状況などを見ながら、当面の間のダイヤの変更としている。

 沖縄バスは、バス運転手にも感染者や濃厚接触者が生じていることから、通常の運行計画の維持が難しいとして、26日から当面の間、14路線を土日・祝日ダイヤで終日運行する。

 また、平日のみ運行している路線のうち、18番(首里駅線)と22番(名護・うるま線)は平日減便で運行し、200番(糸満・おもろまち線)と777番(急行屋慶名線)は運休する。これらにより、1日当たり20往復の減便となる。

 新型コロナウイルス感染拡大前から運転手が足りない状況があり、これまで残業などでカバーしていた。感染者急増によって運転手の出勤に影響が出ていることで、全営業所で厳しい状況が続いているが、特に名護と豊見城が顕著だという。

 沖縄バスの担当者は「通勤・通学で利用いただいている方には大変申し訳ない。感染状況を見ながら、8月下旬を目標に元の運行状況に戻したい」とした。

 琉球バス交通と那覇バスは、8月1日からのダイヤ改正で実質的に減便する。今回の感染拡大の影響を受けての減便ではなく、新型コロナの影響で利用者が減った路線に対応したダイヤの見直しとなる。

 ダイヤ変更で那覇バスが1日当たり22往復、琉球バス交通が同18往復減少する。担当者は「新型コロナの影響が緩和すれば路線を元に戻す計画だ」と述べた。

 ダイヤ変更の詳細は各社ホームページで確認できる。
 (與那覇智早、赤嶺玲子)