学校の個室トイレに生理用品を置くことなどを求めて活動する「生理の貧困を考える会おきなわ」(與儀育子代表)が、沖縄県内の小4~高3の女子生徒を対象に、生理用品に関する実態を把握するためのアンケートを実施している。8月末をめどに千件の回答を目指す。結果は県に提出し、予算措置など継続的な支援を求める予定。
アンケートは10項目。「学校のどこで生理用品をもらえるか」「生理用品があると助かる場所」などについて質問している。
7月初旬からアンケートを始め、これまでに200件近くの回答が寄せられている。中には「(生理用品がなくて)生理になると学校を休む」「急に生理になった時にナプキンがないと困るので、学校のトイレに必ずある環境だと安心できる」などの声が寄せられているという。
同会はこれまで市町村議会や学校に対して、学校のトイレに生理用品を設置するために、予算計上などの措置を求めてきた。だが対応にばらつきがあることから、当事者の声を集約して県に届け、全県的に各学校の個室トイレに生理用品を置くよう訴える。
代表の與儀さんは「今現在も、毎月の生理で学校に行けなくなったり、不安な思いをしたりしている子どもがいる。アンケートをして声を上げることで、この問題に気付く人が増えてほしい」と話した。
アンケートはhttps://bit.ly/3cTbV1Lから回答できる。
(嶋岡すみれ)