首里城、指定管理者制度の見直しを検討 防災関連の業務を分離、実効性担保へ 管理体制構築検討委


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 沖縄県は1日、首里城の指定管理体制の在り方を検討する「首里城公園管理体制構築検討委員会」(委員長・蓑茂寿太郎東京農業大学名誉教授)を那覇市内で開いた。2022年度は、4月に策定した「首里城火災にかかる再発防止策(基本的な方向性)」に基づき管理運営の仕組みを見直すほか、防火設備の運用体制や公園管理センターの増築・改修などについて検討を深めることを確認した。

 首里城公園の管理運営の仕組みについては、26年の正殿完成時における防災・防火対策の実効性を担保できるように、現行の指定管理業務から防災関連の業務を分離するなど、指定管理者制度の見直しを検討する。蓑茂委員長は「指定管理者の役割をどう明確化していくか慎重な議論が必要だ」と述べた。
 (当銘千絵)