エアロゾル対策の要は「換気」 窓や扇風機、換気扇の活用法を紹介 コロナ感染予防 アクリル板の向きもポイント


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 新型コロナウイルスが感染力の強いオミクロン株の派生型「BA.5」に置き換わり、県内で新規感染に歯止めが掛からない中、感染者が初めて6千人を超えた。県は基本的な感染予防対策としてマスクの正しい着用などとともに、適切な室内の換気を呼び掛ける。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会はこのほど、室内でウイルスを含んだ飛沫(ひまつ)や、空気中を漂う微小粒子「エアロゾル」を吸い込むなどして感染するのを防ぐ換気の方法をまとめた。

 2方向の窓を開けたり換気扇を使ったりして、外部に空気が流れ出す状態をつくるのが重要。空気清浄器でエアロゾルを集める方法も紹介している。

 せきや会話で出る比較的大きな飛沫はマスクの着用で防げる。長時間空気中を漂うエアロゾル対策としては、換気が効果的だが、部屋の設備によって方法が異なる。

 室内の2方向に窓がある場合は、人が集まっていてエアロゾル発生が多そうな場所近くの窓を開け、扇風機やサーキュレーターで排気し、反対側の窓から外の空気を取り込む。換気扇があれば使用し、反対側の窓から外気が入るようにする。

 窓も換気扇もない部屋では、HEPAフィルターなど高性能エアフィルター付きの空気清浄器でエアロゾルを捕集する方法も考えられるとした。

 飛沫を防ぐためのアクリル板を設置する場合は、空気の流れと平行になるように置き、空気のよどみをつくらないよう工夫すべきだと指摘した。