9月11日に県内24市町村の議会議員選挙などが集中する統一地方選挙は、沖縄、宜野湾、名護、石垣、南城の5市議選が9月4日の告示まで4日で1カ月となった。琉球新報の調べでは、5市の定数合計124に対して、154人が立候補の準備を進めている。大票田を抱える5市議選は同日の知事選とのセット戦術が展開される見通しで、激しい選挙戦が予想される。
とりわけ、米軍普天間飛行場の辺野古移設の是非が最大争点となる名護市は、移設作業を進める政府与党と移設に反対する「オール沖縄」勢力の全面対決となる。移設を容認する渡具知武豊市長を支える与党が多数を獲得するか、野党が過半数に達するかが焦点だ。
3日現在で、沖縄市議選(定数30)に38人、宜野湾市議選(定数26)に30人、名護市議選(定数26)に33人、石垣市議選(定数22)に28人、南城市議選(定数20)に25人が立候補を予定している。
立候補予定者の属性をみると、154人のうち、現職は100人と全体の64・9%を占めた。新人は46人で29・8%だった。一方、性別では男性が136人(88・3%)と全体の9割を占めた。
5市議選は9月4日告示で、残り19町村議会議員選挙は同6日に告示される。
投開票日の11日は、24市町村のほか、宜野湾市長選、本部町長選、大宜味村長選、伊是名村長選も実施される。
(吉田健一)