「沖縄の課題解決求める」 伊波氏が再選後初登院


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「オール沖縄」で連携する県関係議員とともに2期目の初登庁に臨んだ伊波洋一参院議員(右から2人目)=3日、東京

 【東京】臨時国会が召集された3日午前、参院沖縄選挙区で勝利した伊波洋一氏(70)=沖縄の風=が再選後、初登院した。「1期目の経験を生かし、積み重なってきた沖縄の課題解決を強く求めていく」と国政での奮闘を誓った。

 伊波氏は、黄色のミンサー織りのネクタイを身につけて国会議事堂の門をくぐり、2期目を始動した。

 参院選での激戦を物語る「8」が三つ並んだ票差を振り返り「ギリギリだったが、末広がりが三つ。そういう意味ではいい勝ち方だったと思う」と笑顔を見せた。

 任期中の課題として、基地問題のほか、コロナ禍で打撃を受けた観光産業の回復も挙げ「基地がもたらす経済的弊害が『子どもの貧困』など、経済問題につながっていることも訴えたい」と力を込めた。

 「オール沖縄」が退潮傾向にある点にも危機感を示し「私たちの運動も十分ではなかった。先輩たちの努力を若い人たちにもしっかり引き継いでいかないといけない」と次世代の育成にも力を注ぐとした。
 (安里洋輔)