【宮崎で新垣梨沙】「いまを開き 未来を拓く NIE」をスローガンに、第27回NIE全国大会宮崎大会(日本新聞協会主催、宮崎県NIE推進協議会、宮崎日日新聞社主管)が4日、宮崎市民文化ホールで開幕した。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で3年ぶりの対面開催。全国から教員や新聞関係者ら約1100人(主催者発表)が参加し、教育現場でのNIE実践方法などを考えた。
初日の全体会は、教育関係者らによるパネル討議のほか、リチウムイオン電池の開発でノーベル化学賞を受賞した、旭化成名誉フェローの吉野彰氏の記念講演があった。
吉野氏はリチウムイオン電池の開発経緯を語り、大阪・関西万博のある2025年、SDGsゴールの30年、カーボンニュートラルを目指す50年までが未来へのロードマップだと提言した。地元の中高校生に「三つの年までに、自分がどんなことを実現できるのか想像してほしい。未来へのギャップを埋められるのは若い皆さんだ」と語り掛け、持続可能な社会の実現に向けてエールを送った。5日は小学校から大学までの計13校が公開授業や実践発表を行う。